角をなくし丸みを帯びた鋼鉄。
口の中で転がす錆味のような
ざらつきと滑らかさの
ちょうど斜向かいにある
白いアクリルの少し透明がかった
淡さがよく伝わってくる。
硬いようで
柔らかい。
鋼鉄のとは反対に鈍角136°の
使えない三角定規みたいな鋭利さに
物体としての魅力を感じる。
手の甲を滑る水のごとく
カサついた皮膚の割れ目を侵食。
到底東の空は明けない。
軽装な猫はしばらくの間
黒いセンチュリーが通り過ぎるのを
待った。
路面が白く見えるほど熱を帯びた陽射しと蝉の声。
一陣の風は夏の如く
膝上20cmをなぞり
太平の洋へと
おもちゃみたいな
フェリーを航海させた。
冷静。生成。
名声。形勢。
表情は黒澄んだのっぺらぼうの
面のようだった。
過干渉。解決策。
紙芝居。カリカチュア。
蛍光灯の粉砕屋は、
吹き飛んだシリカの煙幕に
ノドをやられたまま
注目のフォーカス。
ピントが合うたびに微動する
邪魔なセンサーが
論った分だけの文句のように
実りのない果樹として
支配された世界を支配していた。
喘鳴。詮索。
接続。間欠。
レシーバーにないはずの
発信が止まない。
軌道を描く春先
芒の葉先。
累積されゆく諭されの枝道。
季節を変える。
南北の線は未だに変わらない。
景色はどこか情景じみた
地味すぎる衣装の末広に転がり込み
縦横整然とした布切れが
くるくると舞うんだから輪廻は子宝。
指紋がのこるドアノブが語り出したらもう
止まる事はない。
連日連夜休まる事をしらず蕁麻疹はクリエイトするか?
サブリミナルなゴールデンウィーフィーじゃなくてウィーク。
隙間を抜けて。
度重ねる洗浄を越えて
人と人を繋いで
ひとまとめにして
感染してゆく。
岩砕の如く、踏みしだかれ
粉として漂わず。
赤土の如く、打ちて面を
ねりつけ輝かず。
将来とはとめどない祭り。
心眼で物を見過ぎた日の感覚過多の症状どまり。
語る熱量。あっつあつの
搾りかす。
私が引いた引金が駆動した。
灯白と喪失。
いやはや真実なんて
本当に意味がない。
すべての業は、
裁かれる。