生まれました。
泣きました。
苦しいから
息を一生懸命しました。
乳吸いました。
育てられました。
食べられるまで大きなりました。
お腹空きました。
木の実食べました。
肉食いました。
食べたいから採取しました。
食べたいから狩りました。
食べました。
やりたいからやりました。
気持ち良くなりました。
やりまくってたら子供できました。
子供泣くから乳やりました。
育てました。
またやりたくなりました。
ほかでもどこでもやりまくりました。
そこら中で子供できました。
泣くから乳やりました。
育てました。
と、このように、増産されてきた生き物。
動物となんらかわらんよ。
こむづかしいだけで。
一夫多妻とか、一妻多夫では
まとまらんのよな。苦情がおおくて。
だから一夫一婦なんだわな。
サルの集まりを統制しやすいように、
法律で縛っとるだけなんよ。
大きな脳みそついてる僕たちは、
理性、というものを持ってる。
ホメオスタシスを働かせて
共存の道を歩んでいる。
「人類」と、くくって
この地球、はたまた宇宙で
生をつないでいる。
あなや。美しや。
とかブルジョワジーぶってみたり。
ラグビーのように野生的にぶつかり合って
よろこんでみたり。
愛を歌に込めて歌ってみたり、
叫んでみたり。
はばかれる愛を、育んでみたり。
絵に書いたような、幸せな家庭を築いたり。
孤独を貫いて、孤高を目指したり。
薬やってラリってみたり。
酒飲んで記憶なくして事故ってみたり。
裁判でたたかってみたり。
よくもまぁ。
そもそもサルなのに
健気じゃないか。
本気出したり。
本気なくせして
”本気じゃねーし”と意地張ってみたり。
本気じゃねーのに、
なんかたまたま評価されたり。
あほそうな顔して、
実はむちゃくちゃ賢かったり。
金持ちそうな雰囲気だしといて、
実は借金地獄だったり。
女にモテたくて男磨いたり。
男にモテたくて男磨いたり。
そんなの関係なく、禅の道を進んだり。
誰かが今も死んで、
誰かが今も生まれて
巡り巡って私はここで
文章を書いてみたり。
みんな様々にやっとりますよ。
60億人の人々は
60億人の人生があって
目立つ人がいて。
目立たない人がいて。
おれらスペインの芸能人なんて
てんでしらねーし。
だからなんだって話になっちまうし。
かといって誰かも知らねー可愛そうな話の
主人公には一生懸命共感して泣いてみたり。
まぁやってることすべてが、
あと百億年たったら全て無いかもだし。
今、知覚できる全てが、愛おしくて
貴重で、奇跡で。
負の感情やマイナスも含めて
大切な思い出で。
明日、僕は死ぬ。
そう言われるだけで
不安になるもんだけど。
もしかして生きてるかもしれない。
ってそうおもうだけで。
生きていけるなら生きて行きたい。
っておもうんだよな。
可能性にかけて
頑張ってしまうんだよな。
人間の価値は、
今何を選ぶか。
それに対して
誇りを持てるかどうか。
それなんだな。
ギリギリの選択を
常にする努力。
このサルが、
ここまで文明を築けたのは
ほかでもないサルが
考えて考えて、
夢中になってやってきたからなんだわな。
積み重ねの連続なんだわ。
幾億千万のストーリーの中に
身近な今を作り上げた人たちがいて
その恩恵の上、多種多様に発展した
僕たちがいて。
先の世代のために、
またこれらを繋げていく。
美しいものが好き。
美しさを知った以上は
美しいものが好き。
だけど、押し付けるつもりはない。
それは、自分の中の美しさ。
いつまでたっても、1個体の個人は
最終的に、自分の中の美学に生きて
自分の中の美学だけを信じる。
これが交差して、
夕焼けや暁にも似た
鮮やかでおぼろげな
景色を彩る。
ゆらぎの中で
波の中でたゆたうように
生命のスープは
より深みをましてゆく。
君よ、そのままで行け。
君よ。君のままで行け。
立ち向かえ。
己自身に。
無いものは、君自身で
作り出して仕舞えばいい。