人間って不思議な生き物だ。
一人として同じ人間はいない。
その数だけの人生があって、その数だけ常識がある。
互いの感覚をすり合わせるように、
我々はコミュニケーションを図り
それらの違いや、同じ個所を確認しあい、
触れ合うことで
感情を醸成している。
醸し出した感情がもたらすものが
活動に影響を及ぼしている。
創出するしかない目的。
創出しないでいる惰性。
時間は等しく進み、
掛けるメガネはそれぞれに違っている。
雑踏の中、人々が行きかうように、
すれ違うように。
どうして、ここにいるのか
存在の意味を見出してくれる者が
光となり
それらは相互に依存し、関係しあう。
または、すれ違う。
影を作り出す。
私は、未来から来た。
等の詐欺は言うまい。
ここに内包する未来を確かに感じるが故
今を貴重なものだと認識される、という意味を与え
軸を中心に回転することを知る。
軸を中心に回転し、回転する地球。
これの上にいる私たちは、
軸を中心に回転し、回転し、回転することになる。
それが人の数、生き物の数だけ存在する。
滞留を繰り広げる。
これらはまさに、
鍋の中で煮え踊るスープ。
その善行を、誰も知らない。
その愚行を、誰も知らない。
目的を創出することができるのはつまり
渾身の力を込めた君の拳。
唯一、君の一撃。