続いて、居合道の面白さ(その2)
「相反することを同時に行うのが居合道」
今日のテーマはこれです。
私のお師匠様のおっしゃるところによりますと
「居合とは、同時に相反することを
行うことが多々ある」。
「動作」「心構え」
これら両者の中に、それらは存在するという。
初心の人間にとって、
そう言われましても、、、
「どゆことですか???」
でもでも、なんだかそのフレーズ、
カッコいいじゃアーりませんか。
それでは行ってみましょう!
「相反する」の巻き!
まずは、結論!!
構造力学的な視点から言えば「反力」
論理学的な観点から言えば「ジレンマ」
心理学的に言えば「アンビバレンス」
※後半で意味出てきます。
ふむふむ。
居合道にどう作用しているのか
さっぱり解説できていませんので
ここから実体験を交えながら
師匠の魅力を伝えるとともに
解説していきたいと思います。
居合道の雰囲気
居合道、居合道、居合道!
いくら居合道を言葉で説明されたとて
理解できるわけがありません。
やはり、道着を着て、帯を巻いて
袴を着て、刀を携えてやっと
あー、こういう感じ。
なるほど。
これで第一、居合の雰囲気というものが
分かったような気がするものです。
まずは、体験すること、これに尽きます。
(両ひざ)が必須です。
なかったら
ひざが
ぶっ壊れそうになります。
私は、現時点で、居合を始めて、
8回程度の稽古をつけていただいています。
まだまだ体験レベルだと感じています。
私は、5回目くらいから
ひざプロテクターを
つけていますが、
しっかり楽しむことに
集中するためには
最初から
厚手のプロテクターを
装備することを
強くオススメします。
すごく痛かったです。
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師匠からのいただいた言葉の紹介
コロナなどの影響もあり、
道場自体お休みするタイミングが
結構多かったり、都合が合わなかったりと
なかなか機会に恵まれず、
週1回、2時間程度ですので、
合計16時間程度しか、
実際に稽古できていません。
家庭の事情で稽古への参加が遅くなってしまった。
そんな時、師匠から頂いた言葉があります。
とても印象的だったのでご紹介します。
「居合の稽古は、
遅れても休んでも構いませんので、
家族や子供さんとの時間を
大切にしてあげてください。
少し突っ込んだアドバイスを
させて頂きますと、
機会に恵まれた稽古が
必ず身になるとは限りません。
時として、
限られた機会による
稽古への良き飢えが
集中力を生み
パフォーマンスを引き出す事があります。
家族との時間を優先することで
飢えを引き出し味方につけるのも
より効率よく成長するための
一つの手段であります。」
師匠のラインの内容
なんて良い師匠に会えたんだろう♡
と感動しました。
それ以来、もっぱら、
自主練をするようになりました。
毎日の積み重ねの大きさ
ランニング後に毎日、
重い木刀の素振り
100本をしています。
所要時間としては、
大体、10分~15分。
毎日ランニングを始めて、
50日程度が経過しましたので
合わせて素振りをしている回数も
それに相当します。
50日×100本=5000本。
数字にするとすごい。
単純に、10分~15分は素振りしていますので
50日×15分=750分
750分÷60分=12.5時間
なんだか、
稽古の時間を越えて行きそうな感じです。
改めて、
毎日”継続して何かを続ける”ということの
”力”ってのを感じるとともに、
これも、いい師匠に巡り会えたお陰だなと、
とても感謝しています。
この師匠が、稽古の際に、
毎回のように言っていることがあります。
それが、今回のテーマ
「相反する事を同時に行うのが居合」
相反する事を同時に行うのが居合
ここから、私のその言葉に対するイメージを
深めていきたいと思います。
①構造力学的な視点から言うところの
「反力」的な考え方だと解釈しています。
物体の自重又は物体に加わる荷重など、先に物体に加わっている力に対して釣り合う(静止する)ように発生する(又は加わる)力。
doboku.ezwords.net 反力についての土木用語解説
ナーニイッテルノカ
サーッパリワカリマセーン⤴
要するに、、、
冗談です。
やめておきます。
次行きます。
②論理学的観点から言うと
「ジレンマ」的なものだと解釈しています。
ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。葛藤。
引用 wikipedia
③心理学的には
「アンビバレンス」
ある対象に対して、相反する感情を同時にもったり、相反する態度を同時に示すこと。
引用 wikipedia
そもそも居合というものは、
座った状態で切りかかってこられても
即座に対応できる剣術であることから
正座している状態であろうと
刀を抜ける”状態”にしておく必要があります。
己の中では、”気”が拮抗している状態にある。
がしかし、表にはそれを出さない。
つまりこの状態がすでに
”相反することを同時に行っている状態”
であるというのです。
まとめ
【正座】 ← (居る状態)
これは相手に悟られないよう、
気を沈めている状態。
(見た目)単純に座っている状態。
【いつでも対応】 ← (合う状態)
即座に切りかかれる心構え。
手の内を悟らせず身構えた状態。
(見た目)単純に座っている状態。
居合道。
瞬発力と爆発力を
感じざるを得ないですよね。
まさに、”静” と ”動”
居合道の魅力です!
実は、
【正座】しながら、袴の中では
尻を紙一枚分、浮かして居ます。
ここでも手の内、もとい、
尻の内も見せない当たりが
居合道の気合いを感じます。
瞬時に動作に移るために、
悟られないよう準備している状態を
さりげなく作り出している。という訳です。
そう思うくらい、、、
太ももに負荷がかかります。(笑)
師匠は、このような状態を
しれっと
「ニュートラルな状態にもっていく。」
という風にさらっと表現しています。
これを保持するためには、
修練してゆかねばなりませんね。
相反することを同時に行い
プラマイゼロの状態にもっていく
これをニュートラルな状態とし
居る。
相手との対峙。
その拮抗。
天翔ける龍の閃き。
霹靂一閃。
ですよね。
なんてことを言いながら、
今回の記事はここまでと致します。
まだほかにも、
「切っ先三寸迄はタメてからの鞘引き!」
等、聞いていただきたい話は多いのですが、
また次の機会にしたいと思います。
今日が人生で一番若い日です。
機会に恵まれた稽古が必ず身になるとは限りません。
時として、限られた機会による稽古への良き飢えが
集中力を生み、パフォーマンスを引き出す事があります。
皆さんも、”毎日”という”機会”を大切にして
良き一日を過ごしましょう!
ではまた!
毎日みんなでどっかを鍛えよー!!